学校が再開していますが、 登校するだけで筋肉痛になったという声も聞こえてきます。
子供の体力低下は顕著ですし、夏休みの短縮も決まり、 暑い中での登校で熱中症のリスクも高まるかと思います。
姿勢を整え、心身の負担を少しでも減らしていきたいですね。
今回は『なぜ姿勢が悪いとよくないのか』をお話ししていきます。
また、姿勢がよくなる『ランドセルの背負い方』もお伝えします。
姿勢が悪いことのデメリット
子供に『なんで姿勢をよくしないとダメなの?』と聞かれ、 自信をもって答えられますか?
姿勢が悪いデメリットはあげたら切りがありません。
今コラムでは、姿勢と大きな関係のある自律神経の話しなど、 難しい話しはあえてしません。
子供が納得してくれて、「姿勢少し気をつけてみようかな!」 と思ってもらえるようなお話しをしていこうと思います。
姿勢が悪いことのデメリット①
・呼吸が浅くなる
大きく吸えないということは、 生きていくうえで欠かすことのできない酸素が充分に入ってこない ということです。
その結果、疲れやすくなったり、 頭がボーっとして集中力が低下する原因にもなります。
ぜひ以下の方法で、お子様と一緒に『姿勢と呼吸のつながり』 を体感してみてください。
- 猫背にした状態で深呼吸をします
- ②次に背中をピンっと伸ばし深呼吸をします
どちらが大きく吸えましたか?
猫背の姿勢では肋骨が大きく広がらず、 息を深く吸えないはずです。
デメリット②
・関節の可動域がせまくなる
身体がスムーズに動かない、ダイナミックな動きがしずらいなど、 スポーツのパフォーマンスにも大きく影響します。
身体がスムーズに動かない状態で無理をすると、 ケガのリスクが高まります。
このように、姿勢は健康・スポーツ・学習など、 人生全般に関わってきます。
小さいうちからのちょっとした姿勢習慣が大切です。
ぜひお子様と一緒に姿勢を整えていきましょう。
ランドセルの背負い方
ランドセルの重さは、教科書の量にもよりますが、5キロ以上。 中学生にもなると10キロ以上になることもあります。ランドセル自体は、各社色々な研究がなされていて、昔より圧倒的に姿勢を考えられた構造になっています。
問題は背負い方です。
重いランドセルを背負い歩いていると、腰が反りやすくなるため、 腰痛の原因にもなります。
ランドセルが重くなればなるほど、体がうしろに引っ張られます。
すると、バランスをとるために背中を丸め、 首を前に出すような姿勢になってしまうのです。
重いランドセルを毎日背負うことも子供が猫背になる一因と言えま す。
対策
・背中の上とランドセルの隙間が大きく開かないよう、 ベルトの長さを調節しましょう
・重い教科書は、できるだけ背中側に入れるようにしましょう
・すでに肩や腰に痛みが出ている場合、 肩パッドや肩ストラップを使い負担を減らすのも一つの手です。
・帰宅後に手洗い・うがいとセットで、前回のコラムで紹介した肩甲骨を寄せるストレッチを実践してみてください。
・これから入学をひかえているご家庭では、 ランドセルをできるだけ軽くしっかりしたものを選んでみてはいか がでしょうか。
いかがでしょうか?重いランドセルも背負い方次第で姿勢がかわると思います❗
ぜひ自宅でもためしてみてくださいね。